8月に甲子園球場で開催される高校野球交流試合で、昨年の甲子園大会で春夏連続4強入りの明石商は、桐生第一との対戦が決まった。最速151キロでプロ注目のエース右腕、中森俊介投手は「点を取らせず、最後まで投げ切りたい」と高校最後のマウンドへの意気込みを語った。
今春の選抜大会は2018年夏から4季連続出場となるはずだったが、コロナ禍で中止に。それでも、約2カ月間に及ぶ全体練習の自粛期間中、選手たちはそれぞれ自宅でトレーニングに励んだ。同じく1年時からレギュラーの来田涼斗主将は「チーム全体で体が大きくなり打撃力が増した」と胸を張る。対戦相手のエース左腕、宮下宝投手について「制球力があり変化球が多彩。球を(体の)中に入れてバットを振りたい」と早くも対策を練る。
3年生にとって高校生活の総決算となる試合は8月16日に決まった。狭間善徳監督は「お盆なので多くの方にテレビ観戦してもらえる。『こういう戦い方もするんだ』という思い切った野球をしたい」。重盗やスクイズなどの奇襲を得意とする指揮官の戦術にも注目が集まる。 (岡野祐己)