北の大地に根付くか 北海道の野球独立リーグ、コロナに負けず始動

 日本から持ち込んだ「夏の甲子園」の映像を見せると、子供たちが「僕たちもこんなふうになりたい」と目を輝かせた。「子供たちの夢を後押ししたい」と一時帰国した際、母校の高校や大学、北海道の人たちから寄付金を集め、現地の子供たちを日本に招いた。当時10~13歳の子供たちが日本でプロ野球や高校野球を観戦。夢をさらに膨らませた。このときの一人が22歳になった現在、日本の独立リーグ「高知ファイティングドッグス」でプレーするまでに成長した。

 ブルキナファソでの経験をもとに「いろんな若い選手たちにチャンスが提供できるリーグを作りたい」と決意を固め、帰国後は働きながら立ち上げに向けた準備を進めてきた。

 HBLは海外にも門戸を開き、現在はコロナ禍で渡航できていないが、フランス、フィンランド、ネパール、米国、韓国、ブルキナファソから6選手も加入予定だ。実現はしなかったが、リーグ発足1年目に夢を追う「シンボル」として、現役復帰を目指すと公言した元日本ハムのスター選手でメジャーでも活躍した新庄剛志氏にもオファーを出した。

 「いつか、プロ野球のドラフトにかかるような選手が誕生してほしい」。壮大な挑戦はまだ始まったばかりだ。(運動部 田中充)