北の大地に根付くか 北海道の野球独立リーグ、コロナに負けず始動

 出合代表は「どうすれば、リーグがつぶれることなく、継続していけるか。そのための仕組み作りを考え、地元の人たちのニーズともマッチする運営方法にたどり着きました。地域貢献と野球振興が両立できるアイデア」と胸を張る。

 HBLは2023年までに道内に4チーム、26年に6チーム、そして30年には8チームを置くことを目標に掲げる。出合代表によると「この仕組みなら、ぜひやりたい」と名乗りを上げる自治体や民間企業から問い合わせがあり、予定よりも早くチーム数が拡充できそうだという。

 出合代表は故郷の富良野市内でパン屋を営み、「午前3時に起きて、パンを焼いて昼まで店で働いています。その後はリーグ戦の打ち合わせなどが続き、試合がある日は、球場にも足を運びます」と二足のわらじを履く。

 大学まで野球に打ち込んだ出合代表がHBLを立ち上げるきっかけになったのは、2008年から2年間、ブルキナファソで子供たちの指導に携わったことだという。現地は停電や断水が茶飯事で、水不足も深刻だった。「国のスポーツ省が管轄する野球連盟に所属することになったのですが、『好きにやってくれたらいい』と言われただけでした」と苦笑する。ゼロからの立ち上げ。「どうやって選手を集めよう」と悩んでいたとき、「本当に偶然、目の前を通りかかった」という子供に声をかけると、野球に興味を示してくれた。その後、友達も連れてきてくれて、口コミで仲間が増えていった。数個のグローブと金属バットを使い、広場で野球ごっこからスタートさせた。