今年は7軒が栽培している。山下さんの畑では3月に苗を植え、6月上旬に収穫がスタート。収穫した後は1週間ほど様子をみて、傷みや病気がないものだけを出荷する。今年は大型連休の頃に昼と夜の寒暖差が大きかったものの、品質は「ほぼ例年並み」という。
国の“お墨付き”
四角スイカは、同市のふるさと納税の返礼品にも採用されている。令和元年度は、4万円を寄付した3人に四角スイカを贈った。市政策課によると、来年度も返礼品にする予定といい「特産品として積極的にPRしたい」としている。
昨年6月には、地域特有の農産物や食品を国がブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」に「善通寺産四角スイカ」として登録された。すでに登録されている「夕張メロン」「神戸ビーフ」などと同様、手厚く保護される。国のお墨付きを得て販売できるため、付加価値が高まると期待される。
空調のよい場所に置き、必要以上に触らなければ1年以上飾ることも可能という四角スイカ。山下さんは「新型コロナの影響で気分が落ち込みがちだが、四角スイカを見て楽しんでもらえたら」と話した。