自民党人工知能未来社会経済戦略本部の塩谷立本部長は29日、安倍晋三首相を官邸に訪ね、新型コロナウイルス収束後の社会、経済への人工知能(AI)普及拡大を求める決議を提出した。首相は、日本の新型スーパーコンピューター「富岳」が性能世界一と認められた事例に触れ、AI普及も「世界一を目指す。2位では駄目だ」と述べた。
立憲民主党の蓮舫副代表が、旧民主党政権時代の事業仕分けでスーパーコンピューター開発をめぐり「2位じゃ駄目なんでしょうか」と発言した経緯がある。
決議は、AIを活用した感染症や災害に強い国造りを提案。小中学生全員に1人1台のパソコンが利用できる環境を整備する「GIGAスクール構想」推進も訴えた。