ブルーベリーが味わえる観光農園「ブルーベリーヒル淡路」(淡路市野島常盤)が18日、オープンした。ベンチャー企業を退社して徳島県から移住した林田雅行さん(42)が荒れ地を開拓して開園にこぎつけた。初日はあいにくの雨に見舞われたが、次々と予約の観光客が訪れ、熟した実を味わっていた。
同園では約1ヘクタールの敷地で鉢植えにした36品種約1千本のブルーベリーが露地栽培されている。8月ごろまで品種ごとに実をつけていくといい、「デューク」や「オニール」といった8品種がちょうど食べ頃になっている。
この日は西宮市や明石市などの観光客が新鮮な果実を堪能。西宮市の会社員、高島稔文さん(56)は「生でブルーベリーを食べたのは初めて。酸味と甘みがほどよく、貴重な体験ができた」と満足そうだった。
林田さんは大阪市出身。レーザー関係の企業で働いていたが、開発業務が減ったことから就農を決意し、平成30年に家族4人で京阪神に近い淡路市に移住。重機で伐根するなどして農地を開いた。
まったく農業の経験はなかったが、近畿圏に農園が少なく、比較的早く栽培できるブルーベリーに特化した観光農園に挑戦した。林田さんは「自然豊かな農園でさまざまな品種のブルーベリーを食べてほしい」と話す。
8月下旬まで。水曜定休。入園料は中学生以上2千円、小学生1500円、4歳以上の幼児千円。3歳以下無料。同園ホームページから予約できる。問い合わせは林田さん(090・3788・3971)。