首相会見全文(5)衆院解散「信問うべきとき来れば躊躇なく断行」

 「また人事についても、これまだ先の話なんだろうと。今のスタッフで、メンバーでですね、まずは目の前にある感染症拡大、経済の回復、暮らしを守り抜いていく。全力を尽くしていきたいと考えています」

--来年9月までの自民党総裁任期中に改憲を目指す考えは変わりないか。改憲を目指すために、これまでと違うアプローチを取るか。改憲のために党総裁任期を延長するか、または連続4選を目指す可能性はあるか

 「この通常国会は150日間あったんですが、憲法審査会で自主的な議論が行われたのは、衆院で1回のみでありました。大変残念なことであります。もちろん、この新型コロナウイルス感染症が拡大する中にありますから、政府としては感染症対策を最優先する。当然のことであります。国会においても、この感染症対策についてどういう対策をとるべきか。あるいは政府がどういう対策をとっているかということについて議論をしていく」

 「その議論を最優先するのは当然のことでありますが、しかし、国会ではさまざまな委員会があります。そのことも議論しながら憲法審査会のメンバーは、当然議論はできるんだろうと私は思います。それは、われわれ行政府が答弁する委員会ではなくて、国会議員同士が議論をする。まさに、国会議員の力量が示されている場ではないんでしょうか。お互いに知見をぶつけ合う憲法についてどう考えているのか。反対なのか賛成なのか、どういう考えを持っているのか。それをまさに国民の皆さんは、私は見たいんだろうと、聞きたいんだろうと思います」

 「各種の世論調査なども議論を行うべき、との声が多数を占めている中にあって、国会議員として、やはり、その責任を果たさなければいけない。そのことを多くの皆さんに改めて認識をしていただきたいと思います。また、日本維新の会の皆さんはすでに考え方を示していますが、それ以外の野党の皆さんからも議論を行うべきという声も出てきているわけでありまして。国民的なこの機運が高まる中で答えていこうという、そうした雰囲気もだんだん醸成されつつあると思っています」

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