立憲民主党の須藤元気参院議員は17日、国会内で記者会見し、福山哲郎幹事長に離党届を提出したことを明らかにした。理由として立民の東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)への対応や、消費税減税などの経済政策への違和感を挙げた。
立民は都知事選で元日弁連会長の宇都宮健児氏を支援するが、須藤氏は、れいわ新選組公認で出馬予定の山本太郎代表を「応援したい」と訴えた。ツイッターに山本氏を応援したい旨を投稿したところ、党から方針と違うとして削除を求められたことも明らかにした。
立民の消費税減税への消極姿勢も批判した。れいわは次期衆院選での野党共闘の条件として消費税率5%への引き下げを掲げている。一方、立民は否定的で、須藤氏は「なぜ消費税5%がダメなのか。『消費税減税と言うな』と言うが、いいじゃないか、言ったって」と党幹部を批判した。須藤氏は政界で世代交代が進まないことなども指摘し、「悔しい」と涙ながら繰り返し訴えた。
格闘家だった須藤氏は昨夏の参院選比例代表で立民公認で出馬し、初当選した。議員辞職は否定した。