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エッセンシャルワーカー ウィズコロナ,進む対応

 福井県にある関西電力の高浜、大飯の原子力発電所では、こまめな手洗い、うがい、手指消毒の徹底だけでなく、体の抵抗力維持のための食事と十分な睡眠をとることを呼びかける。通勤環境についても、発電室当直員の出退社バスを増便し、発電所内で勤務場所の異なる当直員同士が同じバスに乗り合わせないなどの配慮を行う。

 新型コロナ感染拡大をめぐっては、政府が5月に緊急事態宣言を全国で解除するなどし、社会活動の正常化に向けた動きが始まった。しかしその結果、エッセンシャルワーカーへの負担がかえって重くなっていくとの不安も出ている。

 外出自粛に伴うネット通販人気で利用が伸びた宅配事業では、経済活動の再開で今後は企業間の荷物が増えると見込まれるうえ、マスク姿での集配送には熱中症の危険も伴う。佐川急便の担当者は「今後、荷物がさらに増加して配達ドライバーの負担が重くなることを懸念しており、状況を注視している」と話す。

 「自粛解除が進むたび客が増える。3密が生じて感染リスクが上がるのではないか心配だ」と話すのはスーパー業界関係者だ。

 外出自粛が浸透する中、スーパーへの買い物が外に出かける貴重な機会となり、家族連れが押し寄せるケースが多発。その結果、多くの買い物客に接する従業員の感染リスクが高まった経験がある。スーパー側は入店時のマスク着用や手指消毒を求め、従業員にもフェースシールド装着での接客や店内で使う買い物かごの消毒などの負担が続く。

 流通大手のイオンは従業員や施設管理者向けに感染拡大防止対応に関するグループ統一基準を作成した。吉田昭夫社長は「企業と地域が一緒になって感染拡大防止に取り組んで、地域を(新型コロナから)守りましょうという立場の表明だ」と話す。

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