鹿児島県霧島市で14日、競りにかけられる予定だった県名産の「黒牛」の成牛1頭が家畜市場から逃げ出し、数時間後に近くの川で救出されたことが15日、地元農協などへの取材で分かった。
あいら農業協同組合(JAあいら)などによると、牛は霧島市隼人町西光寺の姶良中央家畜市場で14日午前11時ごろ、競りにかけられる前に逃走。警察や消防、JA職員らが捜索し、約2キロ離れた天降川にいるのを見つけ、同日夕助け出した。
当時梅雨前線の影響による大雨で川は増水。牛を目撃していた近くの男性は「足が水に漬かり、流されているようだった」と話した。
JAによると、牛はそのまま畜産農家の元へ戻ったという。