全国模試でも「3密」回避 予備校苦心、在宅受験も - 産経ニュース

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全国模試でも「3密」回避 予備校苦心、在宅受験も

 新型コロナウイルスの感染予防のため、大手予備校が全国模試の実施に苦心している。今春以降、特別に在宅での受験を認めたり、受験会場に入る人数を減らしたりして、「3密」を避けて行ってきた。今後も引き続き感染予防対策が求められる中、予備校はそれぞれに対応策を打ち出している。(藤井沙織)

 全国模試は通常、大学の教室などを会場に、全国の受験生らが誰でも受験できる形式で実施される。しかし河合塾は春の全国模試について、感染症対策のため塾生と学校単位での申し込みに限定。それ以外の受験生については問題と解答用紙を自宅に送り、自宅での受験を可能にした。担当者によると「思っていたよりも多くの方に受験していただけた」。これまで通り順位や偏差値を示す予定で、秋までは同様の方法で実施する方針という。

 一方、駿台は今月、会場内の人数を減らした上で、数日かけて従来通りの全国模試を実施した。7月からは会場での実施と併せ、自宅で都合の良い時間に受験できる業界初のオンライン版模試も始める。

 ただ、高校からは、在宅受験を許せば結果の信頼性が揺らぐと懸念する声も上がっているという。こうした声を受けて、今月の模試を7月に延期した代々木ゼミナールは、会場での実施を前提に準備を進める。ただ、受験生の密集を避けるには、会場の定員を従来の半数ほどにしなければならず、その分多くの会場が必要になる。しかし「地域によっては対面授業を再開していない大学もあり、教室を借りるのが難しい」といい、会場を確保できなければ「最終手段として在宅受験もしてもらうしかない」としている。