京都・五花街の秋の公演 すべて中止 

昨年10月、稽古を披露する舞妓ら=京都市上京区(永田直也撮影)
昨年10月、稽古を披露する舞妓ら=京都市上京区(永田直也撮影)

 京都五花街の文化の継承などに努める「京都伝統伎芸振興財団」(おおきに財団・京都市東山区)は10日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、五花街の秋の舞踊発表会(秋のをどり)のすべてを中止にすると発表した。

 中止になるのは、いずれも10~11月に開かれる祇園甲部の温習会(おんしゅうかい)▽宮川町のみずゑ會▽先斗町(ぽんとちょう)の水明会▽上七軒の寿会▽祇園東の祇園をどり。春から秋に延期を決めていた宮川町の京おどりと上七軒の北野をどりも中止となった。

 おおきに財団は「ウイルスの第2波、第3波が想定されるなか、お客さま、出演者、関係者すべての健康と安全への対策が万全にかなわないため中止を決めた」としている。同財団は4月下旬、春の公演の中止やお茶屋の営業自粛で苦境に立たされている五花街を支援するため計2540万円の助成金を支給した。

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