新型コロナウイルスの感染拡大の影響で史上初の中止となった今春の選抜高校野球大会の出場32校を対象に、甲子園球場(兵庫県西宮市)で8月に交流試合を開催することが10日、決まった。スポーツに打ち込んできた高校生を救済する動きは、野球以外でも広がっている。
夏の全国高校総体(インターハイ)は、夏の甲子園大会同様に中止が決まったが、各都道府県高体連がさまざまな形で成果発表の場を検討。三重や佐賀など実施競技や日程が固まった自治体も少なくなく、長崎では6日のボートを皮切りに代替大会が始まった。
各地の競泳大会の結果を集計する「通信大会」の開催を目指す日本水泳連盟など競技団体のほか、テニスなどでは民間レベルでも計画が進む。第2次補正予算案には代替の地方大会開催支援として8億円が盛り込まれるなど、国も後押しする。
萩生田光一文部科学相は5日、秋に開催予定の陸上全国大会に関し、国立競技場での開催を主催者の日本陸連に提案したことを明らかにし、「国立で走ることが大きな目標になるなら国を挙げて応援する」と話した。