話の肖像画

作家・篠田節子(64)(1)コロナ禍を予言「夏の災厄」

《ところが、単行本となるや話題になり、直木賞候補に。今回の新型コロナ禍で再び注目され、平成27年の文庫版が急遽(きゅうきょ)増刷された》

だけど、新型コロナ禍は、(小説よりも)はるかに大きなパンデミックとなってしまいました。小説家の想像力って、そんなものだったのかな、と思いますね。

《『夏の災厄』は感染拡大が収まった後、都会での再燃を示唆する場面で終わる。やっぱり怖い》(聞き手 喜多由浩)

※政府の緊急事態宣言解除後、新型コロナウイルス感染防止に配慮の上、取材しました。

【プロフィル】篠田節子

しのだ・せつこ 昭和30年、東京都出身。東京学芸大卒、八王子市役所職員を経て、平成2年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。9年、『女たちのジハード』で直木賞を受賞。31年、『鏡の背面』で吉川英治文学賞。令和2年、紫綬褒章受章。ミステリー、ホラー、社会派、恋愛小説など、幅広いジャンルで活躍している。趣味は、チェロの演奏と水泳。

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