パスワード管理ツールを導入するなら、いまが「最高のタイミング」と言えるワケ

確かに、よくできたツールが無料で提供されていたり、一部の機能を無料で使えたりする場合もある。だが、最高レベルのパスワード管理ツールを導入するには費用がかかる。

だが、考えてみてほしい。パスワード管理ツールの導入コストは、個人データを満載したアカウントに侵入された場合の復旧費用や、なりすまし犯罪を防ぐ定額サービスの利用料に比べれば安く済むはずだ。それに、こうした手続きに費やす手間を考えれば、パスワード管理ツールを設定してしまうほうが確実に時間を節約できる。

お勧めの選択肢

それでは、どのように始めればいいのだろうか。やってみようと決めたら、まずパスワード管理ツールを選ばなければならない。選択の幅は広いが、最適なパスワード管理ツールを見つけるためのガイドが用意されている。

お勧めは「1Password」だ。パスワード管理ツールとして確固たる評価を得ているうえ、ふたつの要素を組み合わせた本人認証方式を採用しているからだ。この「2要素認証」は、対応しているすべてのサービスで必ず有効にしておくべき機能である。

1Passwordはモバイル機器のアプリとも相性がいいうえ、「トラベルモード」を備えている。「トラベルモード」とは、移動先でデバイスが盗まれたり押収されたりした場合に備えて機密情報をデータベースから削除しておき、安全な場所に到着してデバイスの安全も確保できた時点でデータを復元できる機能だ。

1Passwordが気に入らなくても、選択肢はたくさんある。例えば、無料で使える「Bitwarden」や、仮想プライベートネットワーク(VPN)を採用する「Dashlane」などだ。2020年初めに開催されたスーパーボウルのテレビ中継で流れたDashlaneのCM動画をご記憶の方もいるかもしれない。

あとはパスワード管理はお任せ

いろいろな意味で、パスワード管理ツールの選択は難しい。「人気のパスワード管理ツールのほとんどは、ユーザーのウェブブラウザーに保存されているパスワードを取り込む機能を備えています。ですから、すでにパスワードがブラウザーに保存されている場合、誰でも難なくパスワード管理ツールを使い始めることができるはずです」とクレイナーは言う。

「そうでない場合は、まず頻繁に使う少数のパスワードをツールで管理することから始めて、ほかのパスワードは使うたびに追加していく方法をお勧めします。一度にすべてを入力する必要などありません」

まずは自分に合ったツールをひとつ選んでアカウントを設定し、いつも通りにデバイスを使ってみることだ。あとはそのパスワード管理ツールに任せておけばいい。複数のデバイスを同期できる管理ツールを選べば、ひとつのデバイスでパスワードを使うたびに、あるいは安全なパスワードを新しく設定するたびに、ほかのデバイスを自動的にアップデートしてくれる。

繰り返し使ったパスワードをそのままにしておくことは、いささか危険だ。ほとんどが手作業になるが、変更しておいたほうがいいだろう。焦らずゆっくりやろう。ひとつのプロジェクトとして週末に取り組むか、時間のあるときに危ないパスワードを数分ずつかけて安全なものに変更していくのだ。

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