横綱が目標…ボリビア生まれ・煌「日本と母国、つなぎたい」 

稽古に励む煌=千葉県鎌ケ谷市の朝日山部屋(同部屋提供)
稽古に励む煌=千葉県鎌ケ谷市の朝日山部屋(同部屋提供)

 大相撲に南米ボリビア生まれの注目力士がいる。今年1月の初場所で初土俵を踏んだ煌(きらめき、18)=本名ダニエル・ベレスガルシア、朝日山部屋=だ。3月の春場所は序ノ口で5勝2敗の好成績を収め、序二段に番付を上げた。7月場所は「優勝したい」と意気込む。「横綱になる」という大きな目標の先に、「日本とボリビアをつなぐ仕事がしたい」という野望もある。(浜田慎太郎)

6歳の時に…地球の裏側から3日かけ

 ボリビア中部コチャバンバで幼少期を過ごした。両親の仕事の関係で6歳のときに日本に移住。両親は半年早く日本に渡っており、6歳離れた兄と2人だけで地球の裏側からやってきた。

 煌の記憶では、ボリビアから空路でブラジルに行き、さらにロシアへ。出発から3日かけて日本にたどり着いたという。「飛行機が飛ぶときからドキドキしていた。おばあちゃんと別れるのがつらかった」と回想する。

 日本に来てからは言葉が分からず苦労した。小学4年になる頃、ようやくある程度会話ができるようになった。いつしかテレビで大相撲を見るようになり、「目つきが好き」と元横綱朝青龍に憧れたという。

 恵まれた体を生かし、愛知・稲沢東高でレスリングを始めた。「強い人とやるのが楽しい」と没頭。高3時にグレコローマン125キロ級で国体5位に輝いた。

顔が曙と…漢字1文字のしこ名

 大相撲に進むきっかけはある大会を見に来ていた朝日山親方(元関脇琴錦)からスカウトされたことだった。「一獲千金、お金を稼ぐには相撲がいい」と声をかけられた。「大学に行きたいがお金がかかる。父母に楽してもらいたい」と入門を決断。昨年12月に朝日山部屋に居を移し、そこから相撲人生が始まった。

 新弟子検査に合格し、出身地は日本で暮らしていた名古屋市で登録。日本相撲協会にも正確な記録は残っていないが、ボリビア生まれの力士は初とみられる。

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