鹿児島県は3日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が落ち込む県産和牛の消費拡大を狙い、県内の小中学校の給食向けに和牛の提供を始めた。来年2月まで、724校に最大約44トンを供給する。
鹿児島市立明和小学校では3日、児童や教職員らが甘辛く炒めた牛肉をご飯とノリで包んだ「県産和牛肉の巻き巻きビーフ」を味わった。おかわりをした5年生の有馬遥斗さん(10)は「柔らかくておいしかった」と顔をほころばせた。
鹿児島県は国内有数の和牛の産地だが、県農政部畜産課によると、新型コロナの影響でインバウンド需要が減り、消費が落ちているという。
町田克郎畜産国際経済連携対策監は「喜んでもらえてうれしい。県産和牛のファンになってくれれば」と話した。