新型コロナウイルスの感染拡大に伴う水族館や動物園などへの千葉県の休業要請が解除された1日、主な行楽施設が営業を再開した。
「まだ県外には行けないので、県内の観光地ということで来た。広々していていいね」。敷地面積が約13ヘクタールと広大な同県館山市の「館山ファミリーパーク」を夫婦で訪れた同県船橋市の男性はそう話した。
昨年秋の台風と大雨で9月9日から11月7日までの2カ月間の休園を余儀なくされた。名物のポピーが見頃を迎え、客足が戻ってくると思われた2月、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。緊急事態宣言の発令で4月8日から再び休園に追い込まれた。
園内では1日、営業再開の日に向けて植えた約1万5千株のヒマワリが咲き始めていた。しかし、支配人の長谷川元喜さん(38)は心配の気持ちが強い。コロナの見通しが不透明で油断できないためだ。
この日の入場者は9人。長谷川さんは「多くの人にお越しいただいても、『密』対策で新たな対策を余儀なくされる。しばらくは様子を見ながら営業していきたい」と話した。