新型コロナウイルスで休校が長期化していた千葉県内の学校は1日、多くの小中学校や県立学校で分散登校や日課の短縮などの形で再開した。
柏市立の小中学校では入学式が開かれた。富勢小では、新1年生99人の待ちに待った学校生活がスタート。例年は桜の花に迎えられるが、梅雨入り間近を思わせる小雨に煙る緑が出迎えた。式は従来通り体育館で行い、新入生と1人ずつの保護者、教職員が参加。式は約30分間と例年より短縮されたが、ひとりひとり名前が読み上げられると新1年生は「ハイッ」と、元気いっぱいに返事をして、学校生活開始の遅れを心配する教職員を安心させた。
同小に4年生の姉がいるという鈴木彩恵さん(6)は「やっとお姉さんと一緒に通える。入学できてうれしい」と笑顔だった。
市原市では午前中のみの授業で再開。市立千種小では児童が元気に登校した。友達と顔を合わせた6年生の石田千尋さん(11)は「コロナで休んだ分、夏休みは短くなるが、給食や修学旅行など楽しみがたくさんある」と笑顔を見せた。