世界最高レベルの米がん専門病院が実践するコロナ対策 医療コンサルタント・上野美和

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 新型コロナウイルスに感染した場合、がんの治療を受け免疫が低下した人は重症化する傾向があるといわれている。米国では、がん患者への対応をどう実施しているのか。同国を代表するがん専門病院「MDアンダーソンがんセンター」(テキサス州ヒューストン)での勤務経験があり、現地でがん医療のコンサルタント会社を運営している上野美和さんに聞いた。(編集委員 北村理)

病院の対応

 全米から患者が治療を受けに来るMDアンダーソンは3月16日から、院内での対応を始めた。このころ全米の感染者は4400人。1日で1000人増加し急増の兆しが見え始めた。病院があるヒューストンでは感染者が2人だった。以後の対応を記してみる。

 【16日】患者の付き添いは18歳以上の2人に限定、病院従業員と患者、見舞い訪問者の出入口は分けられ、出入口で発熱など新型コロナ特有の症状や、感染者との濃厚接触の有無などスクリーニング検査を実施。

 【19日】付き添いは1人に限定。【24日】訪問者は出入り禁止。【4月半ば】マスク着用を義務化。

 また、病院従業員は可能な限り在宅で仕事。診察は、患者の都合に合わせウェブ会議Zoomによるバーチャル診察を実施。外来診療は、1回につき18歳以上の付き添い1人に限定。小児の患者や、神経認知的な問題があるなど患者自身の同意が不可能な成人の場合は例外とした。