中国、批判覚悟で統制強化へ 香港関連議案採択

 習氏はさらに、言論統制が比較的緩かった胡錦濤前国家主席時代に活発な動きをみせた民主活動家や人権派弁護士を相次いで投獄。新疆ウイグル自治区でも宗教弾圧に反対するウイグル族らを「テロリスト」として摘発し、「職業技能教育訓練センター」には100万人以上を強制収容したとされる。

 こうした措置は人権問題として欧米諸国から批判を受けてきたが、習指導部は意に介していない。

 ただ習指導部による香港への締め付け強化が結果的に「香港人」意識を強め、当初は極めて少数派だった独立派の拡大を招いており、「現指導部の責任は重い」(先の研究者)との指摘もある。

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