京アニ事件の犠牲者「2人ぐらいと思っていた」青葉容疑者が供述

京都府警伏見署に移送された青葉真司容疑者=27日午前8時9分、京都市伏見区(沢野貴信撮影)
京都府警伏見署に移送された青葉真司容疑者=27日午前8時9分、京都市伏見区(沢野貴信撮影)

 昨年7月、アニメ制作会社「京都アニメーション(京アニ)」の第1スタジオ(京都市伏見区)で起きた放火殺人事件で、殺人などの容疑で逮捕された青葉真司容疑者(42)が、「(犠牲者は)2人ぐらいだと思っていた」と供述していたことが28日、捜査関係者への取材でわかった。逮捕後に改めて「(京アニの)複数の小説で自分の小説(の設定)を盗まれた」と話していることも判明。京都府警は一方的な恨みを募らせ、犯行に及んだとみて調べを進める。

 捜査関係者によると、青葉容疑者は逮捕されるまでの約10カ月にわたって、やけどの治療を続けていたため、被害の全容を把握する機会がなく、36人が亡くなったことも27日に逮捕状を読み上げられて初めて認識したという。

 その後の調べに対し、容疑を認め「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」とも供述。被害の状況を知った際は取り乱すこともなく、被害者や遺族への謝罪の言葉はなかったという。

 青葉容疑者は過去、京アニが実施した小説の公募に作品を複数応募。京アニ側は、形式面に不備があったため1次審査で落選しており「自社の作品との間に類似点はない」と説明している。代理人弁護士は27日の記者会見で、応募作品の中身が京アニの目に触れる前に選考から除外されていたため、そもそも似る余地が全くなかったとした。

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