北海道で新たなクラスターか 空知で相次ぎ感染

札幌市中央区の北海道庁赤れんが庁舎(寺田理恵撮影)
札幌市中央区の北海道庁赤れんが庁舎(寺田理恵撮影)

 北海道と札幌市は27日、道内で同市の男児や空知(そらち)地方の男性2人を含む5人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、いずれも家族内や職場で感染した可能性があると発表した。

 ただ、札幌市の男児以外の4人はいずれも道が26日に感染を公表した空知在住の30~60代女性3人に関する調査から判明。道は空知在住者のクラスターが発生した疑いがあるとみて、関係者20人以上を対象に健康観察を続けている。

 北海道では、これまでに病院や介護施設など18件のクラスターが発生。このうち12件がほぼ収束している。新たに空知在住者のクラスターが形成されると、道内で19件目となる。

 道によると、26日に公表した空知在住の女性3人は同じ職場に勤務しており、この職場に出入りしていた関係者1人も陽性と判明しているという。

 この4人は同じ日にこの職場にいたことが分かっている。道は同じ職場で新たな感染者が確認された場合、小規模のクラスターとなる可能性があるとしている。

 この職場の関係者を調査する中で、27日に公表した札幌市以外の4人の感染が確認された。ただ、新たな4人はこの職場への出入りが確認されていないという。

 この職場について、道は「出入りしていた関係者がある程度、特定できている」として場所や業種などを公表していない。

 道内では27日、100歳代の女性1人が死亡し、死者は計85人となった。道によると、27日午後5時時点の道内の感染者は延べ1071人。治療中の患者は223人で、うち12人が重症となっている。

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