野菜が高騰、新型コロナで「取り合い」に

 新型コロナの感染が再び拡大するかもしれない不透明な状況に、野菜をはじめ農産物の市場関係者は今後も頭を悩まされそうだ。

輸入果物にも影響

 新型コロナウイルスの感染拡大で、バナナやマンゴーなど輸入果物も一時期、市場での価格が高騰し、品薄感が広がった。外出自粛による巣ごもり消費の増加や、輸出国のコロナによる混乱が影響しているという。

 大阪市中央卸売市場によると、バナナの3月の平均価格は1キロあたり188円と前年3月より0・3%高く、前月比で8円上昇した。4月中旬から5月初旬にかけて、店頭などでバナナの品薄感や値上がりが続いたが、バナナの輸入業者でつくる日本バナナ輸入組合(東京)は「栄養価も高く、気軽に食べられることで需要が急激に高まったことが原因」とみている。

 一方、フィリピン国内で都市間移動が制限され、収穫や輸送の作業が滞ったため一時的な影響はあったものの、4月のフィリピンからの輸入量は前年同期比97・9%とほぼ例年並みという。

 バナナ以外の輸入果物にも影響が出た。大阪市中央卸売市場の卸売会社「大果大阪青果」によると、コンテナ船の世界的な輸送量縮小の影響を受けたメキシコ産のアボカドや、航空会社の減便・運休で空輸量が減ったマンゴーやラズベリー、ブルーベリーなども一時期入荷量を減らした。ただ、現在は飲食店などの業者の需要も少ないことから、市場価格への影響は抑えられているという。

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