野菜が高騰、新型コロナで「取り合い」に

 白菜も4月6日の1キロ122円から5月1日に267円まで上がり、例年の2・9倍を記録した。それ以降、価格は落ち着いたものの、5月中旬からまた上がり始めている。

産地リレーの端境期

 高騰した背景には新型コロナの影響による需要の拡大で野菜の「取り合い」が発生したことがある。

 大阪府南部でコープ各店を運営する大阪いずみ市民生活協同組合(堺市)の農産(野菜)バイヤー、兼山明さん(54)によると、緊急事態宣言が出された4月上旬以降、野菜の販売量は前年比で20~30%増となったという。

 外出自粛の影響で生鮮食品の需要が高まっただけではない。簡単に調理できる野菜炒め用などの加工品が売れたほか、「発酵食品は体を守る免疫力を向上させる」という情報に期待して、キムチや漬物などの食品メーカーが需要を見越し、市場で白菜などの野菜を買い込んだという。

 また、野菜の供給には、収穫期を迎えた産地をつないで市場に届ける「産地リレー」と呼ばれる仕組みがある。キャベツや白菜は春から夏にかけて産地が西から東に移るが、今年は暖冬の影響で生育がよく、九州などが春先の出荷を早めたため、4月に一時的に市場供給量が減ったことも影響した。そこへ4月7日に緊急事態宣言が出されると、首都圏で野菜の需要が急拡大。市場で少なくなっていた西日本の野菜が一気に東に流れ、関西での需給が逼迫(ひっぱく)した。

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