衝撃事件の核心

SNSで招集された強盗団、時代は「特殊詐欺から強盗へ」

今年1月、大阪市内の民家に男らが侵入し、住人の高齢女性を脅して現金やキャッシュカードを奪う強盗事件が発生した。大阪府警に逮捕されたのは少年ら3人。当初は仲間内の犯行とみられていたが、実はSNS(会員制交流サイト)などで強盗に誘われ、事件まで互いに会ったことすらなかったことが判明した。府警はほかに首謀者がいるとみて捜査。SNSで実行犯を募る手法は特殊詐欺でみられるが、こうしたグループが強盗に移行しているとの見方もある。

実行犯3人は全員逮捕も…

大阪市東淀川区の民家に少年らが押し入ったのは1月14日未明。住人の70代女性を「殺すぞ」などと脅し、女性の脇腹を殴ったり、両手足に粘着テープを巻き付けたりした。

少年らは家にあった現金約40万円とキャッシュカードを強奪。さらに女性から暗証番号を聞き出し、カードで100万円を引き出した。女性は打撲などのけがを負った。

悲鳴を聞いた近所の人からの通報で府警は緊急配備を敷き、間もなく逃走中の少年A(18)を強盗致傷容疑などで逮捕。その後、2月までに別の少年B(19)と男C(22)を同容疑で逮捕した。

民家に押し入った3人の強盗犯は全員が逮捕されたが、その後の捜査で判明したのが、彼らの想定外のつながりだった。

複数ルートで勧誘

「大阪でいい仕事がある。たたきをやる」

ツイッターにこんな投稿がされたのは強盗事件の数日前のこと。「たたき」とは強盗を意味する隠語だ。投稿主は兵庫県に住む少年(18)。投稿を見つけ、ダイレクトメッセージで仕事に応募したのがAだった。