宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給機「こうのとり」の最終となる9号機が25日午後9時15分ごろに高度400キロの国際宇宙ステーションに到着、9回の物資輸送を全て成功させ有終の美を飾った。
ステーションに設置された長さ17・6メートルのロボットアームが、並んで飛行する9号機をキャッチ。ドッキング後は数十日間接続、最後に不要な物資を積み込んで大気圏に突入して燃え尽きる。
9号機は食料や電力を供給する大型バッテリー、民間企業との協力で、日本実験棟「きぼう」からの眺めをリアルタイムで体験できる遠隔操作ロボットなどを搭載した。
来年度からは、さらに性能を向上させた後継機「HTV-X」を新型のH3ロケットで打ち上げて食料や物資をステーションに運ぶ。