静岡県は18日、県が管理する富士山の3登山道の5合目から頂上までを、開山期間に当たる7月10日~9月10日の2カ月間、閉鎖する方針を固めた。新型コロナウイルス感染拡大防止のためで、ルート上の全ての山小屋も休業する。山梨県は同県側の登山道「吉田ルート」も同時期の閉鎖を既に発表しており、富士山は夏山閉鎖となる見通し。
静岡県は、7~9月の開山期間を通じて3つの登山道がすべて閉鎖されるのは県が管理を始めた昭和35年以降初めてではないかと説明している。
県によると、閉鎖方針を固めたのは「御殿場ルート」「須走ルート」「富士宮ルート」の3登山道。登山客が密集する山小屋や登山道での感染リスクが高いと判断した。
静岡県側の富士宮ルートにある山小屋の組合は、全山小屋の一斉休業を決めている。