浪速風

マスクに学んだ経済のしくみ

休業中の串カツ店前に設置されたマスク姿のビリケンさん=9日午後、大阪市浪速区の新世界(恵守乾撮影)
休業中の串カツ店前に設置されたマスク姿のビリケンさん=9日午後、大阪市浪速区の新世界(恵守乾撮影)

需要と供給で価格が決まる-などというと難しく聞こえるが、分かりやすい例が身近で起きていた。このところ、常に話題に上っていたマスクだ。先月初旬まではほとんど町では見かけなかったが、中旬になると1箱50枚入りで4900円という張り紙を見た。それでも飛ぶように売れていた

▶需要、つまりほしい人の数に、供給が追いつかないので値が高止まりしていたのである。それがしだいに下がり始めた。いわゆる「値崩れ」である。下旬には3900円になり、連休明けには2900円になった。店頭に出ていた看板やノボリもなくなった。供給過多で利益が出なくなったのかもしれない 

▶実は家に半年ほど前に街頭でもらったマスクが2枚あった。嘘みたいな話だが、ティッシュの代わりにタダで配られていたこともあったのだ。物の価値は需要が決める。医療現場には行き届いただろうか。郊外の我が家にまだアベノマスクは届かないけれど。