首相記者会見全文

(4)感染スピード高まれば「2度目の宣言も」

 「すでに、臨床研究や治験を進めていますが、この感染症への有効性が確認され次第、早期の薬事承認を目指す考えです。それぞれの薬の長所が異なることから、これらをうまく組み合わせることでさらなる治療効果も期待できます。感染爆発を起こすことのないよう、流行の波をできる限り小さくし、また、後ろに遅らせる中で、有効な治療法を、1日も早く確立したいと考えています」

 「次なる流行の恐れは、常にあります。新たな日常に向かって、社会経済活動を本格化することは当然そのリスクを高めます。皆さんおひとりおひとりが十分な警戒を怠れば、2週間後の未来は予断を許しません。感染者の増加スピードが高まって来れば、残念ながら、2度目の緊急事態宣言もありうる。今回は、その判断にあたっての考え方も、お示ししています。しかし、国民の皆さまのご協力があれば、そうした事態は回避できます」

 「2月下旬、学校の一斉休校、大規模のイベントの自粛をお願いいたしました。国民の皆さまには大変なご負担をおかけ致しましたが、結果として私たちは、中国からの第1波の流行を押さえ込むことができた。今月、感染症研究所のゲノム分析によれば、そう推測されています。国民の皆さまのご協力に感謝申し上げます。そして、この1カ月余りの皆さまの努力によって私たちは欧米経由の第2波も押さえ込みつつある。そしてわが国の人口当たりの感染者数や、死亡者数はG7(先進7カ国)の中でも圧倒的に少なく押さえ込むことができている」

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