「自治体による感染症対策を支援する交付金も大きく充実します。拡充します。自治体と緊密に連携しながら、次なる流行の波をできる限り起こさないように。そして、仮に起きたとしてもその波をできる限り小さくするように、万全の備えを固めていきます。医師が必要と判断した場合には直ちに検査を実施していく。昨日、薬事承認した抗原検査キットはその大きな武器となるものです。抗原検査は多くの皆さまが病院で受けたことがあるインフルエンザの検査と同じ仕組みです。最大6時間を要するPCR検査と異なり、わずか30分ほどで結果が分かるため、医療現場で簡便に陽性判定を行うことができます。ウイルスが多い場合には、PCR検査と同等の検出感度があります」
「感染力の高い人を早期に見つけることで、感染拡大の防止に大きな効果が期待できます。来月には1日あたり2万人から3万人分の検査キットを供給できる見込みであり、従来のPCR検査と組み合わせながら、量においても、スピードにおいても、検査体制を強化していきます。PCR検査についても、唾液を使った検査の実用化を加速します。鼻の奥から検体を採取するこれまでのやり方と比べ、検査に従事する皆さんの感染リスクを大きく軽減し、検査件数の増大にも寄与すると考えます」
「あらゆる手を尽くして、医師が必要と判断した皆さんにスムーズに、検査を実施する態勢を整えることで、市中感染の広がりをできる限り抑えていきたいと考えています。重症者への治療薬として承認したレムデシビルは、国内の重症者治療に必要な量を確保し、医療機関における投与が始まっています。アビガンについても、有効性が確認されれば、今月中の承認を目指します。さらには、フサン、アクテムラ、イベルメクチン、いずれも日本が見いだした薬です。別の病気への治療薬として、副作用なども判明し、それを踏まえて、処方すれば安全性は確認されています」