肥満の40歳未満は睡眠時無呼吸症候群のリスク40倍

 高血圧や糖尿病といった生活習慣病を患う人ほど、治療が必要となる睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高いことを明らかにしたと、京都大の研究グループが14日、国際学術誌電子版に発表した。

 SASは睡眠中に気道が塞がれて無呼吸状態が繰り返される病気。肥満だとSASになりやすいことは知られているが、肥満の程度や生活習慣病の有無とSASとの関連は詳しく分かっていなかった。

 グループは、京大と滋賀県長浜市の共同事業として、平成25年7月~29年2月に同市の住民健診を受診した34~80歳の7713人のデータを解析。睡眠時間やSASの症状を調べる専用の機器を自宅に持ち帰って測定してもらい、肥満と生活習慣病がどのようにSASと関連するのか調べた。

 その結果、治療が必要な中等症以上のSAS患者の割合は、高齢や肥満が進むほど高くなることが分かった。特に40歳未満では肥満の影響が顕著で、肥満の人が中等症以上のSASだった割合は非肥満者と比べて約40倍高かったという。また、肥満でなくても高血圧や糖尿病などの生活習慣病があると、中等症以上のSASのリスクが高まることも判明した。

 SASと肥満などとの関連を調べた調査としてはアジア最大の規模で、研究グループの松本健・京大客員研究員(呼吸器内科学)は「今後はSASと生活習慣病との因果関係について研究を進めたい」としている。