ピースボート、返金滞る クルーズ中止の運営会社

2017年7月、横浜港に帰港したピースボートの船
2017年7月、横浜港に帰港したピースボートの船

 4月に出港予定だった非政府組織(NGO)「ピースボート」の世界一周クルーズが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になり、企画運営する東京都新宿区の旅行会社「ジャパングレイス」と客との間で、返金が滞っている。乗船予定の客は1500人以上に上り、観光庁が行政指導する事態になっている。

 ジャパングレイスによると、4月9日に横浜港を出港するはずだった「第104回ピースボート地球一周の船旅」(1人139万~395万円)に使用する船が、中国で予定されていたメンテナンスを実施できず中止に。その後、日本国内の感染拡大から4月8日に出港予定だったクルーズ(1人159万~655万円)もできなくなった。

 同社は旅行業約款で、旅行開始前にキャンセルが決まった場合は、その翌日から7日以内に払い戻すとしているが、客には4月11日付の書面で3年間の分割払いを提案。これに対し、日本旅行業協会に客から「返金されない」などの苦情が相次ぎ、報告を受けた観光庁が同月21日、約款通りに支払うよう同社を指導した。

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