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江戸時代の地理学者、長久保赤水(ながくぼ・せきすい、1717~1801年)が手掛けた、竹島(島根県隠岐の島町)を描いた日本地図「改正日本輿地路程(よちろてい)全図」(1779年初版、通称・赤水図)の復刻版が制作されることになった。長久保赤水顕彰会(茨城県高萩市)がインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。赤水図は江戸時代に日本が竹島の領有権を確立していたことを示す証拠の一つとされており、同会は「赤水に関心を持ってもらうきっかけにしたい」と意気込む。
「国際法上も重要な意味」
赤水は、当時の地誌や伝聞などをもとに江戸時代後期の安永8(1779)年、経緯線が入った初めての日本地図である赤水図を完成させた。日本初の実測地図で知られる伊能忠敬の「伊能図」よりも42年早かった。