相撲の「四股」踏み 自宅で気軽に できる範囲で健康・体力強化 相撲協会が動画アップ

 新型コロナウイルスの感染拡大で自宅にいる時間が増える中、室内で簡単にできる相撲の「四股(しこ)運動」が注目を集めている。道具が必要ないため、老若男女を問わず気軽に取り組めるからだ。運動生理学の専門家は「健康という観点でもいいし、体力強化という観点でもいい。できる範囲で楽にやるのがポイント」と勧めている。(浜田慎太郎)

 日本相撲協会は4月上旬、動画投稿サイト「ユーチューブ」に「相撲健康体操」の動画をアップした。甲山(かぶとやま)親方(元幕内大碇)が昨年夏に子供たちと四股や股割りなどを行った動画で、視聴者からは「ステイホームに最適」などとコメントが寄せられている。5月8日には不知火親方(元小結若荒雄)ら3親方がウェブ会議システムで解説しながら、四股などの運動を紹介する動画も配信した。

 四股は相撲の基本動作で、準備運動や足腰を鍛えるために行う。つま先を外側に向け、肩幅より広く開いた足を左右交互に高く上げる。足を床に下ろすときは同時に腰を深く落とす。背筋を伸ばし、前傾姿勢にならないようにすると、より負荷をかけられる。

 明大相撲部出身で、体の動きを研究している明大の桑森真介教授(運動生理学)は「四股で使うのは、ももの前面の筋肉やお尻の筋肉など。お尻のシェイプアップになる。股関節も滑らかに動くようになり、スポーツパフォーマンス向上につながる」と説明する。

 四股は体力に自信がない人でも気軽に行える。1日10回程度でよく、疲れる人は1日5回から少しずつ増やすこともできる。桑森教授によると、初心者は、無理に足を上げる必要がなく、足を開いた体勢で腰をかがめる「腰割り」でも同じ効果が得られるという。

 魅力について、桑森教授は「中高齢者は無理をしないで、できる範囲で腰を下ろせばいい。柔軟にできるのが四股のいい部分」と解説。さらに「日本の伝統文化である相撲に触れられるというのも楽しいところ」と付け加えた。

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