露軍の電子・サイバー戦の一体的展開が判明 無線遮断し偽メールで誘導、火力制圧

 「電磁波を使う電子戦は昔からあるが、今は部隊と装備が情報通信ネットワークでつながり、ネットワークを切れば相手は部隊と装備を動かすことができず、すべてを攻撃したのと同じ効果をもたらす。ネットワークの切断合戦の時代に入り、電磁波の戦いも新たな領域に位置付けられた」

 --中国軍も「網電一体戦」として電子戦、サイバー戦、心理戦を一体的に展開する戦いを重視している

 「露軍がウクライナで実践したことと考え方は同じだ。露軍は欧州側で行ったことは極東側でも適用し、それを中国軍が模倣する可能性がある。中国軍が今後何をしようとしているか予測するためにもウクライナでの戦い方を精緻に分析することが欠かせない」(聞き手 半沢尚久)

 電子戦 電波などの電磁波を利用した戦い。(1)相手の通信機器やレーダーに強い電波などを当てて機能を妨げる電子攻撃(2)電波の周波数変更や出力増加で相手の電子攻撃を無効化する電子防護(3)攻撃と防護のため相手の使用電波を把握する電子戦支援-がある。

 ウクライナへの軍事介入 2014年にロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合し、東部で親露派武装勢力を支援する形で軍事介入した。民兵勢力らに続いて正規軍を投入したとされ、1万人以上の死者を出し、今も終結していない。