厚生労働省は10日、新型コロナウイルス感染症の入院患者向けに、都道府県が1日時点で確保したベッド数を公表した。東京、石川は8割以上が患者で埋まり、逼迫(ひっぱく)した状況となっている。
全都道府県が確保できたのは計約1万4千床。感染拡大のピークに備え、各自治体が確保を目指す計約3万1千床の半分以下にとどまっていることも判明した。
政府は、新規感染者数や重症者を受け入れる医療提供体制が整っているかどうかなどを踏まえ、14日をめどに緊急事態宣言を一部解除する方針。
厚労省は1日時点の病床確保数と、4月28日時点の入院患者数を都道府県ごとにまとめた。東京は2千床を確保したのに対し、入院患者は1832人。石川は170床に対し、患者は150人だった。