福島第1原発は今

(中)今なお残る爆発事故の惨状 がれき撤去続く1号機

 また、がれきの撤去中に、天井クレーンがオペフロに落下すれば大惨事につながりかねない。そのため、東電では今秋頃をめどに壊れた天井クレーンを支える、はりや柱などを設置する計画だ。作業実施に向けて、実物大の模型による実験も繰り返し行われた。ただ、天井クレーンを撤去する工程は、まだ決まっていないという。

 がれきが片付いた後は、そこに燃料を取り出す機械を設置する。そして、ようやく使用済燃料の取り出しに着手できる。広報担当者は「令和9~10年度の燃料取り出しを目指している」と説明する。

 今まで誰も経験したことがない、事故を起こした原発の廃炉作業。10年目に入っても、現場では今も手探りの作業が続いている。

 なお、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、現在、東電福島第1原発の視察の受け入れは中止されている。(芹沢伸生)

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