タクシーで料理お届け 宅配代行に活路、参入相次ぐ

滋賀県守山市の守山タクシーが開始を目指す料理の宅配代行イメージ(同社提供)
滋賀県守山市の守山タクシーが開始を目指す料理の宅配代行イメージ(同社提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大でタクシーによる飲食物の宅配が特例的に認められたことを受け、関西でも参入するタクシー事業者が相次いでいる。近畿運輸局によると、関西2府4県で飲食店の宅配代行の許可を受けたのは4月30日までに57社。外出自粛で需要が減少したタクシーと、店内での営業自粛で宅配に力を入れる飲食店側の思惑が一致し、今後も増加を続ける勢いだ。

(黒川信雄)

トランクに入れて

 エムケイ(京都市南区)は28日から、京都市内などで宅配代行を始めた。宅配を取り扱う飲食店から5キロ以内をめどに、料理を顧客の自宅まで届ける。

 配送料は5月6日まで1件110円で、7~13日は1件550円。料理は固定しやすいよう、座席ではなくトランクに入れて運ぶ。すでに、25の飲食事業者がエムケイの宅配サービス利用を決めた。

 焼き肉店「天楽」(京都市左京区)は「早速注文が入っている。新型コロナは過去にない事態だが、このようなサービスは大変ありがたい」と話す。飲食店にとってもメリットは大きい。

複数の店と提携へ

 近畿運輸局によると、申請の受け付けを始めた4月21日から24日までの許可件数は十数社だったが、その後急増。30日時点の許可件数は京都府(13件)▽兵庫県(18件)▽大阪府(9件)▽奈良県(8件)▽和歌山県(5件)▽滋賀県(4件)-の計57社。現在も申請中の会社があり、さらに増える見通しだ。

 橿原タクシー(奈良県橿原市)は、約30台のタクシーを宅配代行に対応させる。配送料は3キロまでは500円。生駒交通(同県生駒市)は、「稼働させているタクシーすべてで利用できるようにする」計画。守山タクシー(滋賀県守山市)も許可を取得しており、「複数の飲食店と提携を目指して協議を開始した」という。

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