柔道日本男子の井上康生監督が29日、全国中学校体育大会(全中)の中止を受け、自身のブログで「挫折や悔しい経験は、間違いなく自分を伸ばす原動力になる。強い志と希望をもって前を向いて生きていきましょう」とエールを送った。
井上監督は中学1年時に足首を骨折し、全中の予選を棄権。代わりに腕を鍛え、一流選手の映像研究などの努力を続けたという。3年生で優勝を果たし「創意工夫する面白さを知り、勝ちたい、強くなりたいという思いがより一層強くなった」と述懐している。
五輪や世界選手権を制するなど一時代を築いた井上監督。試合の場を失った中学生たちへ「悲しく、つらいことを力に変えてうれしさや楽しさに変えること」が人生にはあると訴えかけた。全国高校総合体育大会(インターハイ)中止に続き、激励のメッセージをつづった。