浪速風

コロナ苦境の「一等地」 生き抜くには…

大阪・ミナミの宗右衛門町=9日午後、大阪市中央区(安元雄太撮影)
大阪・ミナミの宗右衛門町=9日午後、大阪市中央区(安元雄太撮影)

TVニュースで閑散とした銀座を見る。取材で、人通りの無い道頓堀や北新地を歩く。感じるのは、新型コロナウイルス対策で日本列島から「一等地」が消失したということだ。代わりに「一等地価格」のテナント料に苦しむ飲食店などが続出している

▶新地本通に料理店を出す女将(おかみ)は、午後8時までの営業では採算が取れないと休業した。ネット販売網を利用した宅配は、手数料が35パーセントと知って諦めた。昼営業やテイクアウトは、そもそもの人通りが無いので解決策にならない。こうした実情を数字で訴え、貸主からテナント料半額を勝ち取った 

▶営業自粛したクラブのママには貸主から、テナント料1カ月支払い猶予、その後は敷金から天引き案が示された。そんなアホな、とコツコツ貯めていた500円貯金を持参し、「これで払ったる」と凄(すご)んだ。迫力負けした貸主はテナント料ゼロをいい出した。今、頼りになるのは生き抜こうとする知性と気迫らしい。