萩生田光一文部科学相は28日の閣議後会見で、新型コロナウイルス感染拡大による全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を受け、代替案として「都道府県単位で高校3年生のために記録会みたいなものを行いたい」と述べた。ただ、新型コロナウイルスの早期収束を前提とすることも強調した。
高校総体だけでなく、文化系を含めてさまざまな大会や催しが中止となっている。これらの記録は例年、AO入試と推薦入試(今年からそれぞれ総合型選抜と学校推薦型選抜に改称)に用いられてきた。
これまでも萩生田氏は選考時期を後ろ倒しにすることなどを大学側に要請しているが、新たな案として「私の責任で大臣杯みたいなものを都道府県で行い、記録会の結果を入試で評価できる仕組みづくりが可能なら、そういう機会をつくって必要な予算も確保したい」と説明。今後、都道府県や関係団体などに協力を求める考えを示した。