話の肖像画

サッカー元日本代表・J1柏HC・井原正巳(52)(1)勝負の世界を生き抜いて

サッカー元日本代表、J1柏HC・井原正巳さん(古厩正樹撮影)
サッカー元日本代表、J1柏HC・井原正巳さん(古厩正樹撮影)

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《現役時代は日本代表ディフェンダーとして歴代2位タイとなる国際Aマッチ122試合に出場。平成5(1993)年のJリーグ発足やワールドカップ(W杯)アジア最終予選で「ドーハの悲劇」を経験、98年W杯フランス大会では主将として初出場を勝ち取るなど、日本サッカーの飛躍を支えてきた。クレバーな動きで世界のストライカーを封じ、攻撃の芽を摘み取る姿は「アジアの壁」と呼ばれ、アジア最優秀選手にも選ばれた。指導者となった現在、J1に復帰したチームのヘッドコーチ(HC)として監督や選手を支える一方、新型コロナウイルス感染拡大とも闘っている》

J1復帰の今シーズン、チームは2月22日の開幕戦勝利で好スタートを切りました。その試合で、長くてスケジュールがタイトなシーズンを戦ううえでの修正点もたくさんみつかりました。チームがよい流れに乗れるようにサポートしていきたいと思った3日後に、新型コロナウイルスの感染拡大によって公式戦は延期となりました。チームの活動も長期停止中なのは残念ですが、Jリーグとクラブの決断を尊重し、過ごしたいと思っています。

選手のことを思うと練習、試合ができないことは本当に寂しい限りです。しかし現在は、自分自身や家族が最大の注意を払って生活することしかできません。自分を含め、チーム関係者や選手も新型コロナウイルスの感染拡大を少しでも早く収束させるため、自覚を持って行動できれば、と思っています。

《2月22日のチーム開幕戦は、昨季のYBCルヴァン・カップ準優勝で勢いに乗る札幌が相手だった。2年ぶりのJ1の試合でチームは前半に2点を奪って優位に試合を進め、4-2で勝利を挙げた。前任の福岡では監督としてJ1昇格とJ2降格を経験、勝負の世界の厳しさは身に染みて理解している》