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スーパー密集対策に限界も 問われる利用客のモラル

入店規制をおこなうスーパーマーケット=23日午後、東京都世田谷区のナショナル田園(長尾みなみ撮影)
入店規制をおこなうスーパーマーケット=23日午後、東京都世田谷区のナショナル田園(長尾みなみ撮影)

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言発令後、スーパーなどが買い物客で混雑している問題で、東京都の小池百合子知事は23日、密集回避のため買い物を3日に1回程度に抑制するよう求めた。都内のスーパーでは来店人数を制限するなど、対策を既に実施しているところは多いが、限界も浮かぶ。客の意識の低さを指摘する声もあり、感染拡大防止に向けては利用者のモラルが一層問われそうだ。(大渡美咲、松崎翼)

 東京都世田谷区のスーパー「ナショナル田園」では都の要請に先駆けて今月6日から、一度に店内に入る客の人数を約20人とする入店規制を実施。23日も、入り口前には順番待ちの位置を示すコーン標識が2メートル間隔で置かれ、離れて並んでいる買い物客に対し、店員が「もう少々お待ちください」と声をかけていた。

 客が使用した買い物かごは毎回消毒。約60人いる全従業員に除菌効果のある首掛け式ストラップを支給するなど、対策を徹底している。飲料水や野菜を買いに来た近所の60代女性は「店内の混雑がなくなると少しは安心できる」。50代女性も「みんな親切でありがたい」と笑顔を見せた。

 店を統括する高橋淳則さん(44)は「スタッフが感染すればどうしようもない。(店に置いている)アルコール消毒液の価格が高騰するなど、経費はかさむ一方だが、やるならとことん対策しようと思った」。今回の都の要請について「大型の店舗では入り口が複数あるところもあり、人手も必要。全ての店が(入店規制を)するのは難しいだろう。(感染防止対策は)お客さんの協力が不可欠だ」と話した。

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 スーパーの密集対策では各事業者も頭を悩ませる。

 「ライフ」を展開するライフコーポレーションは現在、休憩スペースの使用制限・中止に加え、複数人での入店を避けてもらうよう呼びかける入店制限を各店舗ごとの判断で実施している。都の要請について担当者は「今後検討する」としている。