浪速風

コロナ禍、山は人々を励ましている

新潟・苗場の新緑
新潟・苗場の新緑

桜が花を散らす一方で、山は日ごとに緑の色を増している。まだ濃くはなく淡い緑だが、日を追って鮮やかになっていくのがわかる。木々が一斉に芽吹いている。この時期の山は優しくほほ笑んでくれているようで、まさに「山笑う」という季語がふさわしい。

▶新型コロナウイルスとの緊張した戦いが続く。不安やストレスを感じている人は多いだろう。世界中が緊迫している。そんなときも季節を誤らない自然の姿はうれしい。山は優しく人々を励ましてくれているようでもあるし、なぐさめてくれているようでもある。

▶小欄も在宅勤務に徹し、人と接する場所への外出を控えている。異様だとは思うがウイルスに勝つためには重要なことである。緊急事態宣言は全国に拡大された。都市だけでなく郷里の人々も十分に気を付けてほしい。懸命に戦う日本人を、この国の山はいまほほ笑んで優しく励ましてくれているはずである。「故郷(ふるさと)やどちらを見ても山笑ふ」(子規)