=(7)から続く
--現金給付10万円への方針転換は、首相が総裁を務める自民党の決定プロセスを否定した形になった。首相として党に何らかの説明を行う考えはあるか。今回のような決定のあり方についてどう考えているか
「自民党の長い歴史の中においてですね、ご存じか、ご存じでないかは私も承知をしておりませんが、かつてのグリーンカードというものが決定していたものをですね、副総裁が、これは今、国民との関係において、やめるべきだと言って変更したこともございました。また、私が部会長を務めていたときにですね、介護保険制度を導入する、徴収時期も既に部会の中で実は決まっていたんですが、当時の政調会長がそれを変えるべきだと言って直前にそれを変えたということもございました」
「いわば、その時々の変化を見ながら決まってきたことに対してもですね、柔軟に対応していくっていうことが政治に求められる要素の一つなんだろうと思っております。今回も確かにですね、政調で議論をし、そして総務会で決定をしたということで決定がなされてきました。しかし、それを飛ばしてすぐに私から決めることはできません。当然また政調で今日、協議をいただきご了解いただいたと思います。そして総務会の議を経て、決定がなされるというふうに承知をしております。ですからそこで決定が出されれば直ちにこの方向でですね、作業を進めていきたいと思っております」
「あの、私が出ていくかどうかということでございますが、これはあの、政調会長がですね、責任を持って、政調でご説明をし、そして総務会では高い見地からですね、ご議論をいただくということになるんだろうと思います」
--首相は予算案の組み替えや一斉休校要請、外出自粛を呼びかける動画など一連の新型コロナウイルスへの対応について、自身でどのように評価しているか
「全国の一斉休校はですね、私は判断として正しかったと思っています。あの後ですね、多くの国々が一斉休校を行っていることからも明らかではないか、そう思います」
「そしてまた、布マスクにつきましては先ほど申し上げましたように、まずはサージカルマスク等を医療機関にしっかりと配布をしながら、このサージカルマスクの受注についてですね、この対応をしていく上においてもですね、それ以外の例えば介護施設等々については布マスクを配布させていただきました。今ご質問いただいた御社のネットでもですね、布マスク、3300円で販売しておられたということを承知をしておりますが、つまりそのような、この需要も十分にある中においてですね、われわれもこの2枚の配布をさせていただいたと、こういうことでございます」
「また若い皆さんのですね、この今、感染が増えている中で、若い方々がですね、この移動することによって感染が拡大すると、若い皆さんにどのように、そのなるべく自宅で外出を自粛していただくかという声を伝えるということでさまざまな工夫をさせていただきました。もちろんさまざまな批判があったということは、受け止めておりますが、賛否両論あったんだろうとこう思います。大切なことはみんなでですね、この最低でも7割、できれば8割、人との接触を避けていくということに力を尽くしていくことではないのかなと思います」
「で、今までの現状はどうかということでありますが、とにかくですね、1日も早く終息させることに全力を尽くしていきたい、とこう思っているところでございます。専門家の皆さまのご協力、ご助言もいただきながら、やるべきことは今まで全てやってきたつもりでございます。もちろん至らない点はあったとは思いますが、これからも全力を尽くして、努力をしていきたいとこう思っております」
=(9)に続く