宙に浮いたバドミントン選考 選手「焦りや葛藤」  

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期が決まった東京五輪。国際オリンピック委員会(IOC)が原則として、すでに獲得した五輪出場枠維持の方針を示す中、バドミントンの選手選考が宙に浮いている。代表切符争い終盤で、予定されていた国際大会が相次いで中止、延期となり、新しい選考方法も決まっていない。先行き不透明のまま、選手たちは練習を重ねている。(久保まりな)

 バドミントンの東京五輪出場権は当初、ツアー大会で獲得したポイントが反映される今年4月末の世界ランキングに基づき、決まることになっていた。ポイントは直近1年間に獲得したもので、これまでの成績から男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)、女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)、山口茜(再春館製薬所)らが五輪出場を確実にし、あとは、4月末の正式発表を待つのみだった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で状況は一変した。世界バドミントン連盟(BWF)は3月中旬以降のツアー大会の中止や延期を発表。世界ランキングは3月17日付で留め置いている。

 日本協会関係者によると、終盤を迎えていた代表選考は、現在のランキングで決めるか、中止や延期になった大会をこなして選考するかの二通りが考えられるという。ある幹部は「五輪レースの85%くらいは公平に戦った。現ランキングで決めた方が、五輪に向け強化はしやすい」と語る。一方、残る大会で逆転を狙う選手もいた。「みんなが納得する方法は難しいのでは」との声もある。選考基準は今後、数週間以内にBWFが決める見込みだ。

 日本代表選手は、各所属チームや自宅で練習をしている。山口は「五輪に対しては考えが及ばない状態」と不安を口にした。奥原はツイッターに「いつ試合が始まるか不明なので、練習環境が不十分な今、焦りや葛藤がある」とつづった。

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