臨時休校 千葉大付属中の取り組み

(上)学習と生活、リズムづくり

 緊急事態宣言の対象7都府県を中心に続く学校の臨時休校。新学年を迎え、新たな教科書を手にしたばかりの生徒たちの家庭学習をどう導くか、教師らは対応に追われている。準備期間も限られる中、学校ホームページ(HP)を介した家庭学習の取り組みを始めた千葉大教育学部付属中学の取り組みを2回にわたって紹介する。(津川綾子)

 平日の朝、午前9時。千葉大教育学部付属中のHPには、各教科からの課題や学級だよりがアップ(掲載)される。生徒は自宅のパソコンなどからパスワードでHPに入り、自分のクラスや学年ごとの教科の欄に「UP」の赤文字を見つけると、ページを開き、その日の課題や担任からのお知らせなどを確認する。

■顔思い浮かべて

 学級だよりや教科の課題をまとめてHPにアップするのは、安藤和弥・主幹教諭だ。早朝からの作業だが、「休校中で会えない生徒の顔を思い浮かべながらやっている」という。

 同校は4月6、7日の登校日の際、休校中はHPを介した家庭学習を行い、毎朝9時に課題などがアップされることを生徒に伝えた。5月6日までの臨時休校期間中、各教科で頻度は違うが、おおむね週1~3回程度を目安に、課題を出すことにしている。

 今月13日には社会や国語、英語、理科、数学、音楽、保健体育の各教科の課題と学年・学級だよりの計41のコンテンツがアップされた。

 特に新学期は生活習慣を身につける時期だ。早朝に作業を要する午前9時の課題アップには、「生徒たちの生活習慣をできるだけ崩したくない」との教員たちの思いがある、と教務主任の大澤由紀・主幹教諭は説明する。

 家庭学習の課題の出し方でも、学習のリズム形成が意識されている。例えば、数学は、月・水・金曜に新しい課題を掲載し、それぞれの解答を火・木・翌月曜に掲載する。社会は月曜に課題を掲載し、水曜にその解答と次の新しい課題、金曜に解答をアップしたら、同時に知識や理解を確認するオンラインテストも行える仕組みにした。

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