浪速風

ウイルスと青空

米航空宇宙局(NASA)によると、この数週間、米国北東部で大気汚染物質の一種である二酸化窒素が約30%減少した。世界各地の都市部で同様の傾向がみられるという。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)などで、自動車の利用や火力発電の発電量が減ったからだ。青空が少しクリアになっている

▶はかばかしい進展をみせない環境保全、地球温暖化対策も、各国が歩調を合わせて真剣に取り組めば成果を上げられる、と観測結果は示しているかのようだ。しかし犠牲は大きく、暮らしを支える経済も停滞していることを考えると複雑だ 

▶ウイルス禍を乗り切ったとき、経済は息を吹き返すが、大気は再びくすんでゆくのだろう。ただし、効率よく経済を回していくノウハウも社会に取り込まれているはずだ。それらをいかに継続させていくか、今までより身を入れて考えていかねば。ここよりほかに暮らしてゆく所はないのだから。