アジア開銀、世界経済に430兆円影響

 アジア開発銀行(ADB、本部マニラ)の浅川雅嗣総裁は14日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響は最大約4兆ドル(約430兆円)に上るとの試算を示し、国際通貨基金(IMF)や世界銀行と協調して加盟国・地域への財政支援を進める考えを表明した。

 浅川氏は「通貨危機に発展させてはいけない」と強調。国境封鎖や移動制限などグローバリズムと逆行する流れになっていると指摘した上で「終わらなかったパンデミック(世界的大流行)はなく、終息すれば元の軌道に戻る。それまでの落ち込みを防ぐための迅速な財政支援が重要だ」と述べた。(共同)

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